お茶の葉(リーフ)をそのまま微粉末に粉砕したもの。簡単に言えば特殊なミルサーで粉砕し
たお茶(粉砕茶)。
微粉末なので、水でもほぼ溶けますが、茶葉に含まれる食物繊維などが残り完全には溶け
ません。(インスタント茶との違いは不溶解成分が沈殿します)お茶の粉が漂っている(浮遊
している)間に飲むようなもので、お茶の粉ごと飲むイメージ。お茶の栄養分が丸ごと摂取
で き保存のため の添加物はなし。ただし、香りがなくなりやすく、時間の経過ともに色も
退色してきます。品質によるが、生産コスト面では一番安い。
粉末茶(粉砕茶)と違い、冷水でも溶けやすいように、一度抽出したお茶をスプレードライ製法
で顆粒・粉末化したタイプのもの。インスタントコーヒーのように、一度液体にしたものを再度
固形化したお茶です。粉末茶はお茶の粉が沈殿しますが、インスタント茶はより早く完全に溶け、
水でも溶けるのが特長です。お茶以外に保存料・固形にするためのデンプン原料(主にデキス
トリンなど)が含まれ、長期保存が可能で賞味期限も長いが、粉末茶 (粉砕茶)に比べ、少し
コストは高くなります。給茶機に使うお茶は主にインスタント茶。
※デキストリンはでんぷん質で食物です。
一般的に、”粉茶”と言えば、茶殻の残るお茶のこと。リーフ(茶葉)の種類で煎茶や番茶などの
葉の荒い部分から、篩(ふるい)をかけ、一番細かい粉の部分だけを集めたお茶。昔から寿司屋
で使うお茶で、細かい網目の茶こしや急須で淹れます。ですから、茶葉と同様に、茶殻が残りま
す。粉茶は、ティーバッグの中身にも使われます。
栽培方法から他のお茶(煎茶)とは異なり、通常の露地もの(屋根のない)の茶畑でなく、わらや
ナイロンで遮光し、お茶の木全体を、25日から30日ほど日光をさえぎった茶葉の新芽だけを摘
んで加工したお茶が玉露になります。遮光すると、うま味成分であるアミノ酸が、多く含まれるよ
うになり、緑が濃く、特有の香味と甘味がでます。さらに玉露より長い期間、お茶の木全体の日
光をさえぎった茶葉を、蒸した後に、揉まずに、葉の形のまま一枚ずつ乾燥させて、それを石臼
で挽いて粉末にしたものが抹茶です。
ですから、玉露や抹茶は通常お茶より栽培、製茶にも時間や手間がかかり、高級で、通常の煎
茶より栄養価の高いお茶になります。茶の湯、御点前で点てるお茶が抹茶です。抹茶は本来、
高級なお茶で、安価な通常の煎茶や番茶をミルサーで粉末化した粉末緑茶(粉末茶)とは、
原料~栽培・製茶など品質・価格が全く違うものです。
どのタイプがいいのかご不明な場合には、お使いのご用途やお好みにあわせてご提案いたしますので、
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